長岡市小国地域を日本で一番健康な地域に!
長岡市小国地域。平成16年10月23日の中越大震災で大きな被害を受け過疎化・高齢化が急速に進み、平成16年には7,000人を超えていた人口が今年の4月には5,500人を割りました。
それでも、慣れ親しんだ静かな環境にご近所さん、豊かな自然、美味しいお米、愛情を注いだ田んぼや畑、自分で作ったコメや野菜の味はやっぱり特別。ここに住み続けられるのであれば住み続けたい、そんな人たちもたくさんいます。そして今は他所で働いているけれどいつか帰りたい、と思っている人も。
ここで暮らし続けていくためには何が必要なのでしょう。病院、スーパー、交通機関…きっと、あげていけばきりがないでしょう。ですが、自分自身が“健康”であれば、家族で、ご近所さんで助け合ってなんとかなることも多いのではないでしょうか。
先日、ちょっとしたご縁があって、首都圏で活躍するフラメンコダンサーの小林理香さんが小国を訪れてくれました。よくよく話を聞けば理香さんは首都圏でヨガやピラティスの教室の開催や、プロスポーツ選手にピラティスを取り入れたボディーメンテナンスの個人レッスンなどもしているのだとか。
理香さんは言います。「ピラティスは、もともとリハビリ用に考えられたもの。子どもからお年寄りまで、体力のある人から弱ってきた人まで、誰でも気軽に取り組めて、健康になれるんですよ」と。
そして、「首都圏の方たちをここに連れてきて、この素晴らしい自然環境の中でレッスンをしてみたい」とも。
小国に来て風を感じてくれた理香さんと出会った小国の若者たちは、早速自分たちでピラティスを体験しました。もちろん『効果には個人差があります!』なのでしょうけれど、「前の日に痛めた腰がずいぶんよくなった」、「体がなんとなくすっきりした!」など、少なからず手ごたえを掴んだようです。
その後、彼らは地域の重鎮に理香先生とピラティスを紹介し、あっという間に地元向けの体験会を5月14日に開き、6月18日に開催する地域をあげての大イベント『越後カントリートレイル』の会場でピラティス体験会を開催することにしてしまいました。
仕事の合間に体験会場の手配やチラシの準備、細かな調整など大変だったと思うのですが、皆さんどこか楽しそうでした。
はじめは、首都圏の方たちが小国で合宿をするというだけの話でした。ですが、都会育ちの理香さんが小国を気に入ってくれたこと、地域の若者たちがピラティスに興味を持ち、地域の活性化につなげようと動き始めたことから、“ただの合宿”は地元の人たちも一緒に体験参加できるものとなり、現在調整が進められています。
「首都圏の生徒さんたちのレッスン後の反応はとても素直。積極的にピラティスを生活の一部に取り入れようとしてくれるので、レッスンする私も元気をもらえる。こんな関係を小国の方たちとも築けるかも…と思うと小国でレッスンすることが今からとても楽しみ」。見知らぬ土地でのチャレンジに、理香さんは不安も気負いもないようです。
ピラティスというと、都会のセレブな奥様や若い女性たちだけがやっているもの、というイメージでしたが、実は高齢者の健康維持やリハビリプログラムも充実しているのだそうです。高齢化の進む小国地域にこそ、ピラティスは向いているのかもしれません。
なんだかんだ言って小国の人は小国が大好き。でも雪は多いし、車がないと買い物に行けないし、元気なうちはいいけれど…。そうか!元気だったら大丈夫なんじゃない?
いつまでも小国で暮らし続けるための“元気”と“健康”を保つ方法の一つとして、ピラティスを取り入れてみたらどうだろう。そして、ピラティスでつながった都市部の人たちと細く、長く、楽しく交流することができれば、小国の人たちはずっと元気で、健康でいられるかも。
こんな思いが集まって、小国地域のある集落で、「YYP-山とヨガとピラティスと-」という小さな小さな団体が立ち上がりました。
小国でこれから何が起こるのか、とっても楽しみです。
****お知らせ******
平成29年6月18日(日)、小国の山々を走り抜けるトレイルランニングの大会「越後カントリートレイル」の開催に合わせ、講師に小林理香先生をお招きし「ヨガ&ピラティス体験教室」が開催されます。
体の柔らかい人もカタイ人も、ぼくもわたしも、おじいさんもおばあさんも、もっともっと元気になれる絶好のチャンス!ご家族で、お友達どうしで是非、参加してください。
日 時:6月18日(日)
12:30~、13:30~、14:30~(各回とも40分)
会 場:おぐに森林公園内 みんなの体験館2階
参加料:無料
定 員:各回20名
受 付:みんなの体験館玄関前(9:30から受付開始)
越後カントリートレイルについては、以下のサイトをご覧ください。
http://www.echigocountrytrail.com/

廣橋潤 支援員