やまのあそび|2017/04/18

限界集落から“元気回復集落=元回集落”へ

長岡市栃尾から三条市下田に向かう途中に、梅野俣という集落があります。

 

21世帯66名が暮らす梅野俣では、地元住民に馴染みの深い楢山峠を整備し、トレッキング等で地域外から人が訪れるような魅力ある地域づくりを進め、限界集落から元回集落=元気回復集落を目指そうと、「ど田舎○(まる)ごとがんばり隊」を発足しました。構成員は27名で、梅野俣の地域住民が主体の団体です。

 

 

楢山峠は、南蒲原地域へ抜ける道として、地域の先人たちにとって重要な存在でした。三条市下田地区にある新潟県種畜場(現在は、新潟県農業総合研究所畜産研究センター)に牛や馬を連れて種付けをするための往来の道として、多くの人が利用していた主要道でした。しかし、周辺道路が整備され、この峠道の存在価値がなくなり原野と化してしまいました。この峠道を峠道を1周4.6㎞の周遊コースとして整備するため、平成25年9月から10月にかけて、延べ117人が草刈り作業などを行いました。

 

 

 

 

整備した翌年からは、毎年春と秋の2回、梅野俣集落センターから楢山峠山頂までのコースを楽しむトレッキングイベントを開催しています。

 

 

 

このイベントでは、キノコの原木栽培(平成26年5月)やヒメサユリの種まき・球根植え(平成26年10月)、山頂への巣箱設置(平成27年5月)といった、自然と親しみながら自然環境を改善するような取り組みも実施してきました。

 

 

 

 

このような取り組みを通じて、シイタケやナメコが採れるようになったり、ヒメサユリが咲くようになったりと荒れ果てていた峠道が変わってきていて、イベント以外でも、楢山峠に訪れる人が増えています。

 

 

 

5月14日には、7回目となる峠の祭イベントでは、山菜を採りながら山頂を目指していきます。

今回は、長岡大手高等学校美術部が製作に協力した眺望案内図のお披露目や、山の恵みを食す山菜汁昼食交流会が企画されています。

“ど田舎”の魅力を味わいに、ぜひ梅野俣へお越しください。

 

 

 

【イベント情報】

行事名:峠の祭

日 時:5月14日(日)

【集合】午前9:30 【解散】午後2:00予定

集 合:長岡市栃尾 梅野俣区集落センター

参加費:大人300円 中学生以下無料 (保険料等)

持ち物:昼食、飲みもの、タオル

その他:雨天時は、集落センターで峠道の映写会など

申込み:ど田舎○ごとがんばり隊

 事務局 河田(090‐4741‐5962)

阿部将之
この記事を書いた人

阿部将之 支援員