雪板-yukiita-で冬を楽しもう!
「とちラボ」が活動を行う長岡市栃尾地域は街場でも1m~2m、山場では3m以上積雪があります。そのため、車の運転や雪下ろし、除雪など、生活において不便なことも多くあります。
しかし、雪が天然の貯水池になり、春には田を潤す中山間地域の貴重な水源となります。
また、降り積もる雪は、四季を感じさせる美しい景色が見れますし、なにより、ウィンタースポーツが好きな人にとっては待ちに待った季節ですよね!!
雪を使った遊びも多様化しています。
数年前に「雪板」という乗り物を友人から教えてもらいました。スノーボードが好きで、ものづくりも好きだったので、見よう見まねで試しに1枚の「雪板」を作ってみました。「どんな形にしようか」と、悩みながらもワクワクして作ったのを覚えています。
「雪板」とは、スノーボードのように横向きに立って雪上を滑る乗り物です。足は固定しないため、サーフィンやスケートボードに近い感覚です。
売られているものもありますが、各地で開催されているワークショップへ参加するなどして自作している方も多く、木の一枚板やべニアを重ね合わせた板から、自分の好きな形を削り出します。「○○ってブランドの○○のモデルの形に似せてみよう」とか「いままで見たことないような形にしよう」とか、自分次第でさまざまな形を作りだせます。
「雪板」の大きさや形はさまざま。色を付けたり、自分で染めた布を張ったり、絵を書いたり、自由な発想で作ることができます。
「とちラボ」メンバーの一人である岩間さんは、スノーボード経験もあり、ものづくりが大好き。「雪板」の話で盛り上がり、「自分でも1枚作ってみたい」となって一緒に作り始めました。
自分たちが楽しむ目的で始めた雪板づくりですが、周りに興味を持ってくれる人もいました。「それならワークショップやってみようか。自分たちも教えるのは初めてだし、まずは身内で」ということで、とちラボの拠点であるヒロチュウを使って、平成28年6月に1回目となる「雪板づくりワークショップ」を行いました。
ワークショップでは、
1)べニアを重ね合わせた板(ブランクスと呼びます)を選ぶ
2)テンプレート(型紙)などを使いながら、自分の好きな形にデザインする
3)ジグソーを使いカット
4)ヤスリなどで形を整える
5)ニス塗り、滑り止めなどの仕上げ
上記の作業を参加者のみなさんに行ってもらいます。
女性や中学生も参加してくれて、工具の扱いなど心配もありましたが、みなさんサクサクと作業を進めていて正直びっくりしました。
出来上がる雪板は、それぞれ個性があって、教える側にとっても刺激になりましたね。
その後、雪板づくりは徐々に広がりを見せて、今年の3月には合計3回のワークショップを行いました。
そして、ワークショップ参加者と共に、栃尾地域にある「とちおファミリースキー場」で自分の作った雪板に乗って遊んできました。
初めて乗った人も最初は手こずったものの、何回か乗っているとコツがつかめてきます。スノーボードやスケートボード経験者でなくても、乗れるようになりましたよ!
ちなみに、この日はスキー場の営業が終了して人もいなかったので、リーシュコードと呼ばれる板の流れ止めを付けずに乗っていたのですが、リーシュコードは付けた方がいいと思いました!転んだ場合は板が流れていって、とんでもないところまで滑っていってしまいます。必要性を実感しました!
特にスキー場が営業している時期は他の人に雪板をぶつけるなど危険があるので、流れ止めは必ず付けて滑りましょう!
営業期間では、こちらのスキー場は雪板でのリフト乗車は出来ませんが、ソリゲレンデなどで乗ることが出来ます!
雪国だからこそ、裏山や公園の坂など身近な場所で気軽に遊べるんです!
雪板を通して、雪で遊ぶ可能性をさらに広げ、少しでも雪をポジティブに捉えるキッカケを作れたらなと思っています。
今回紹介した、「雪板づくり」のようなワークショップの会場としても活用しているヒロチュウで、今年度は定期的にイベントを開催していきます。
そちらの情報も、随時ご紹介しますね!
雪板づくりワークショップは不定期で開催しています。
開催日が事前に決まれば告知します。
また日程の調整がつく可能性もありますので、お気軽にお問い合わせください!
問い合わせは下記メールアドレスにお問い合わせください!!
問い合せ先
E-mail:tochi.lab2014@gmail.com
担当 今井善章(とちラボ)

今井善章 支援員