やまのいとなみ|2017/06/22

おぐにっ子からあなたに伝えたいこと~①

「キミたちの選んだ道を応援しています。そしてキミたちの先輩が、小国で選んだ道も知ってほしい。」

 

 

小国出身・在住の20~30代の先輩4人から、「今までこんなふうに暮らしてきた」「自分たちはここにいるよ」「先輩からキミたちへ」…というメッセージが詰まった「先輩おぐにっ子から一言」のリーフレットを作成し、平成29年度の小国地域成人式にて、新成人にお渡しすることができました(詳しくは、「“小国”に住むことが、選択肢の一つになるために…」の記事を参照)。

 

自分とは世代の違う彼・彼女が、こんなふうに小国を考えているのだと知った時、新成人だけでなく、たくさんの人達にこのメッセージを知ってもらいたいな、と思いました。「おぐにっ子からあなたへ」、お伝えします。

第1回は、桑原瑠奈(るな)さん(21歳)です。

 

 

瑠奈さんは、エステティシャン。温かくて優しい手をしています。

 

 

仕事先は長岡駅の近く、小国から車で50分くらいのところです。

瑠奈さんは小国が大好き。小国が好きだから、ここから離れることはできないと言います。

何もないと言われてしまう小国ですが、瑠奈さんにとっては町場と同じ。ドライブするのも小国、バーベキューするのも小国、友達と吞むのも小国。

 

 

「千住でよく吞みます!ここの揚げ出し豆腐が安くておいしいんですよ~」

(あんなしぶいお店にこんなかわいい人が…)

 

 

「髪を切るならオオクボ、床屋さんだから顔も剃ってくれます。顔を剃るとお化粧のノリも全然違うんです」

(と、床屋さん?美容室じゃないんだね)

 

「もちひと祭りには、やっぱり浴衣ですね」

(地元でもちゃんと着替えるんだ…)

 

 

地元の人でも行ったことのないところが次々と出てきます。

瑠奈さんは特に気負ったふうもなく、ごく自然に小国の生活を楽しんでいました。

 

 

先輩おぐにっ子に話を聞く前に、思っていたことがあります。

若い人は小国に満足できなくて、みんな外へ出て行きたいのかな、と。

それは勝手な思い込みでした。もちろん、広い世界を見てみたいと思う人もいます。そして、広い世界を見て戻ってくる人もいます。

ただ、同じように、今の世界を大事に思う人もいるのだと気づかされました。

何もないと言われている小国を大切に思い、離れたくない人も確かにいるのだと。

 

瑠奈さんは言います。

 

「何もないって言うなら、自分で作っちゃえ!」

 

って。

 

いつか小国の一等地に、自分のサロンを開くことを夢見て。

 

佐々木知子
この記事を書いた人

佐々木知子 支援員