やまのまなび|2019/07/18

必要なものは、自分たちで創ればいい~さんビズの心得~

さんビズが目指しているものって、何だったかな?

そんな当たり前の問いを、もう一度自分自身に投げかけてみました。

 

 

それは、


「自分たちに必要なものは、自分たちで創り出せる。創っていけばいいんだ、と思える地域社会を目指していく」


という想いでした。

 

2019年6月22日(土)に、道の駅庭園の郷保内にて開催した「里山の手しごとワークショップ」。

小千谷市、十日町市の里山で暮らすさんビズ生3名が、身近なものを使った手しごと体験を提供しました。

 

ワークショップの会場を快くご提供くださった道の駅庭園の郷保内さま、本当にありがとうございます。

とても居心地よく、素敵な空間でした。

 

左から、山本さん、阿部さん、大平さん

 

大平さんが提供するのは、ご自宅で丁寧に育てたハーブや植物を使ったスワッグ(壁飾り)づくり。

 

 

 

スワッグに使われている花や葉は、全て料理に使うことができます。

 

 

スワッグを作ったあとは、お茶でほっこり。

全て大平さんが心を込めて育てたものばかりです。

 

 

山仕事をする地域に伝わる刺し子。

その中でも伝統工芸として有名な青森のこぎん刺し体験ができるのは、古民家ゲストハウスやまねこの山本さんのブースです。

 

 

 

一針一針ちくちくと丁寧に刺していきます。

お友達同士、おしゃべりも交えながら。

初めての方同士でも、話が弾むのがこの手のワークショップの素敵なところ。

 

 

気が付けば、時間も忘れて作品に没頭し、一日かけて完成させる方もおられました。

 

 

そして、縄文時代から日本人と共に暮らしてきた木を使って、勾玉づくりを教えてくれるのが阿部さん。

 

 

 

質感も色合いも香りもそれぞれ違う6種類の木。

この中からお気に入りを選んで、丁寧に磨いていきます。

 

 

磨き終わったら、最後に精油を垂らしてアロマペンダントの完成です。

 

 

阿部さんは、大の縄文好き。

ワークショップのブースのかたわらには、縄文関連の資料がどっさり。

木の勾玉を入口にして、縄文の世界にも入っていけます。

 

 

地域社会も経済も、先行きが見えない状態が長らく続いています。

そして、働き方改革に代表されるように、仕事に対する考え方、時間の使い方、働く場所、能力の活かし方は日々変化しています。

一方で、中山間地域では、高齢化と少子化が進み、遊休地や遊休施設が増え続けています。


それなら、自分たちの足元にあるものを見つめ直し、身の周りにあるものや自分の個性にもう一度目を向けて、そこから周りの人が喜んでくれるビジネスを生み出せないでしょうか。

 


 

 

さんビズが1つ生まれれば、これまでの生活に少し余裕が生まれるかもしれない。

やりがいや生きがいづくりにつながるかもしれない。

本業のテストマーケティングとして考えてみるのもいい。

そして、さんビズが生み出せるようになると、また新しいさんビズを思い付く。

いくつか組み合わさると、さんビズだけで暮らしが成り立つかもしれない。

 


さんビズへの考え方や取り組み方は、人それぞれ。

でも、最終的には、さんビズをやってみてもいいな、やれそうだなと思える地域を創る「文化活動」にしていきたいと考えています。

 

 

さんビズは、仲間とのつながり、地域とのつながり、そして地域内での経済と人と物の循環を促す役割を担えると思っています。

そんなさんビズを一緒に生み出してみませんか。
みなさんが心の中で暖めている「やってみたいこと」「地域への想い」を、ぜひお聞かせください。

 

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榎本淳
この記事を書いた人

榎本淳 支援員